有田市の西端、丘の先の岬に作られた港町“矢櫃”。斜面に立ち並ぶ街並みを縫うように張り巡らされた細い路地は車では入ることができず、最奥にひらかれた港はかつて漁業で栄えた痕跡が色濃く残る、退廃的な雰囲気が魅力的な集落です。隣町の湯浅から広川・白崎までを見通せる大きな湾を臨む堤防には、上から覗き込むだけでも非常に豊かな生き物が棲んでいます。
描いたのはここで見られる海の生き物たちによく似た様々な生物と、宇宙飛行士。まるで未開の星に飛び込んだ時、その未知なる世界に圧倒されるが如く、身近なまだ見ぬ世界に飛び込んで欲しい。
その願いを絵に込めて表現しました。
2023年5月21日、約60名の参加者と共にヤビツにもう一つのウォールアートを作り上げました。海の見える素敵な場所で、小さいお子さんから高校生・親御さんも一緒になって、一つの大きな壁面にペンキで絵を描く。みんな、思い思いの生き物や文字を、思い思いの色で。完成した鮮烈な生き物たちの泳ぐ世界は、眼前に広がる海原へ漕ぎ出す人々を後押ししてくれるかのようです。