2021/12/15
担当:撮影、編集
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私たちは、日常のある行為の始まりと終わりを「入り口・出口」としたとき、その間にある「過程の順序」をあべこべにした映像作品、「あべこべシアター」を制作しました。
私たちのグループは、授業当初から「入り口・出口の仕組み」について興味を持ち、リサーチしてきました。その結果、物事の「入り口・出口」は、それを成立させるための中身、つまり「過程」と密接に関わり合っていることを発見しました。例えば「家に入る」ためには鍵をあけ、玄関をひらき、靴を脱ぐという過程があります。
これを、靴を脱いでから鍵をあけ、玄関をひらく、という順序にするとどうでしょう。靴は外に置きっぱなしだし、足が汚れた状態で上がってしまうことになります。このように、「過程」には正しい流れがあり、それをクリアしないと、もとの「入り口・出口」とは別のものになってしまうといえます。
「過程の順序」を操作することで、もとの「入り口・出口」とは違う、新たな「入り口・出口」が見えてくるという特徴に魅力を感じた私たちは、「過程の順序」をあべこべにした映像作品三つを作りました。
映像作品では「過程の順序」の崩し方をふつう・ややあべこべ・とてもあべこべの3段階に分けて制作しました。
ふつうでは、私たちが普段行っている作業をそのまま行ったもので、ややあべこべではその作業の順序を少しだけ崩し、一見正しくも見えるがなにかおかしいといったものになっています。そしてとてもあべこべでは順序を全てメチャクチャにして過程を崩壊させたものになっています。
ひとつ目は「ふたりの会話」というタイトルで、文字通りふたりの会話の順序をあべこべにした作品になります。
コミュニケーションに必要な会話の順序を変えてしまうとどうなるのか。会話を通して生まれる
コミュニケーションの過程の重要性が見えてくる作品になっています。
二つ目は「目玉焼き」というタイトルで、目玉焼きを調理する過程の順序をあべこべにした作品です。
本来物を食べるために料理をしますが、その料理の過程を崩してしまうことで目的である食事に辿り着けなく
なってしまう。
目的に辿り着けなくなることでその過程の順序が大事だということを示した作品になっています。
三つ目は「自転車登校」というタイトルで、学校に登校して駐輪場に自転車を止めるまでの過程の順序を
あべこべにした作品です。
過程の順序によっては、通常なら行動が不可能になるような場面でも自転車の状態に関わらず無理やり、
行動を当てはめるような形になっています。
タイムロスや、道具の破損を考慮しない行動を見れば過程の順序がいかに大事かがわかると思います。
さまざまなものごとの「過程」の重要さ、あべこべになった行為の面白さなどが伝わるような作品になったと思います。