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坊っちゃんではいられない大正帝都水曜日のあなたを探して
華族の家に生まれ、期待ばかりを背負わされてきたあなた。二十二歳。帝大帰りの夜、煙草を咥えた男と肩が触れる。綺麗な顔にも関わらず、退廃的な雰囲気に何故か煙がよく映えた。 「……そんな目で歩いていると、攫われますよ。坊ちゃん」「僕を知っているのか」 「ええ。あなたみたいな人は、すぐ分かる」 「綺麗に育てられた人の顔だ」 「…おいでになりますか。夢の場所へ。」 導かれるまま訪れた部屋。甘い香りと煙草、珈琲の匂いが混じる。 ───「お代は先にいただきます」そこで初めて彼が男娼だと知る。 ※切なめ