年齢:11歳ぐらい
心も感情も持たない不思議な少女。究極の強さと引き換えにその全てを捨ててしまった。彼女と行動を共にしているフミやローリーは彼女に友情を抱いているが、シルヴィア自身はそれに対して何も感じてはいない。自ら積極的に何かをすることはほとんどなく、自分の命が脅かされるような状況でない限り行動を起こすことはない。ただなんとなくフミたちと一緒にいるため、彼女たちのヒーロー活動にも同行している。無口に見られがちだが、それは感情がないためであり、必要とあらば饒舌に語ることもある。お姉ちゃんとの関係は深く、彼女の服はすべて姉が選んだものである。
彼女の特徴は、人間としては限界を超えた健康で強靭な肉体と驚異的な力にある。体重の何倍もの物を持ち上げ、身長の何倍もの高さを跳び、パンチやキックは岩を砕き、鉄板も紙のように切り裂いてしまう。だがその強さの本質は、単純な力だけではない。攻撃対象の動きや骨格、姿勢を一瞬で見極め、最も効果的な一点に集中して攻撃するという、卓越した集中力に裏打ちされている。また、絶妙なバランス感覚を活かして、体格からは想像もできない力を引き出している。心がない分、精神的に動揺することもなく、常に冷静に行動できる。軽量な体を補うため、靴底や袖口には錘が仕込まれており、いつも着ている黒い服にはケプラー繊維の外装とスケイルアーマーの裏地が施されているため、防御力も非常に高い。
とはいえ、彼女には明確な弱点もある。その圧倒的な強さは、自由に攻撃対象を選べるという前提に支えられているため、拘束されたり、巨大ロボットに捕まれたりといった制約下では力を発揮できない。さらに、体が軽いため、強力な攻撃を受けると遠くまで吹き飛ばされやすく、組み合いなどの体重勝負では不利を強いられる。また、同年代と比べても小柄な体は、強靭な肉体を保つためにエネルギー消費が激しく、スタミナの面では決して恵まれていない。そのため、奇襲や短期決戦には強いが、長期戦では不利になることが多い。
最大の問題は、彼女自身が意志を持たないため、最初に与えられた指示以外の行動を取ることができず、急な状況変化にはまったく対応できなくなってしまう点だ。適切な指示を与えるには彼女の性質を熟知している必要があり、それができるのはローリーのような存在に限られる。このため、スペック上はチート級であっても、単独での戦闘では意外にも勝率が低いという特性を持っている。