序文|農と私を結びなおす——畑という地獄、あるいは呪いについて|清水むつみ|養鶏家×ライター
私は祖父母、両親、私、弟の6人家族の長女として、愛知県安城市に生まれた。 家にはテニスコート1枚分くらいの畑と果樹園があり、おじいちゃんとおばあちゃんがそこを管理していた。 だから季節の野菜やくだものは、そこで採れたものを食べるのが当たり前だった。スーパーで買うのは、家では作れない肉や卵だった。 今ならわかる。畑の野菜は、やっぱりどこかスーパーの野菜とは違って美味しい。甘みや旨みがあるように感じる。それは、もしかしたら先祖代々この土地に生まれ、この土地のものを食べてきたがゆえに染み付いた、一種の感性や親しみのようなものなのかもしれない。 けれど小さい頃の私は、スーパーに並ぶピカ
https://note.com/bellesfarm/n/nc2518d0d904f